鑑賞
籠(こ)もよ み籠(こ)持ち 掘串(ふくし)もよ み掘串(ぶくし)持ち
と云って、「み籠持ち」と美称の接頭辞をつけて言い換えているとこ
が心憎いところである。
言葉を二回づつ繰り返しているところが、詩的である。また、「籠よ」
複数の女が籠を持っているが、その中でも、
ひときわ美しくきれいな
籠を持っている、あの児はどこの由緒ある出自で、名をなんと申す
のか訊いているのであろう。
「掘串もよ み掘 串持ち」というのも同じ意味であろう。
「菜摘(なつ)ます」とあるから、土を掘って山菜をとる簡単なものであ
ろう。焼き鳥の竹くしを大きくしたものだろうか?
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