十一面経は、陀羅尼で梵語の原文を漢字で音写したものである。呪文
として、山林修行の行者に伝わっていた。空海の真言密教以前の密教の
経典として、元興寺や大安寺を拠点として、竜樹が説いた三論宗、華厳、
法相などの、梵語と漢語に堪能な留学僧やその弟子達によって伝えられ
た。天台宗や真言宗を生む大きな影響を与えたと思われる。
しかし、最も早く密教を習得していたのは役の行者であり、梵語陀羅尼
に通じていたようである。幼少の頃より梵字を書いたと、箕面山瀧安寺に
伝わる。また、真言宗の在家の勤行本の役行者和讃には、大日如来を
尊拝し密印真言を受けて神力自在であったと述べられ、箕面の滝で竜樹
菩薩から潅頂密法を受けたと伝えられています。
那智山青岸渡寺には、仁徳天皇の頃(4世紀)に、インド天竺の僧裸形
上人が那智山大滝で修行して寺を開基したと伝承されている。インド僧
法道仙人は景行天皇の時に中国朝鮮を経て、播州清水寺を開いたと寺
の縁起に伝えられている。
かなり以前からインドの僧が日本に来ていたらしいのである。尤も、大
古の昔、日本人の祖先が大陸から渡って来たことは明らかなのだから、
文明の進んだ国の人が来ても何ら不思議ではない。
我々日本人がシャーマニズムを起源とする民族だという説があるくらい
で、大古の昔、中央アジア辺りから遊牧国家として渡って来たようなので
ある。バイカル湖の周辺に住むブリヤード人と日本人のDNAが一致し
ていることが分かっている。細石刃はバイカル湖周辺から拡散して来た
という考古学の視点もある。ブリヤード共和国の国歌には、桜が謳われて
いる。
という考古学の視点もある。ブリヤード共和国の国歌には、桜が謳われて
いる。
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